親知らずの抜歯について


 

下顎の親知らずは多くの割合でしっかりと歯列の中に収まらず、顎の骨の中に埋まったままの状態であったり、傾いたまま一部が口腔内に露出しているような状態であることがあります。

 

後者のような状態であるとなかなか清掃が行き届かず、親知らずやその前にある歯のむし歯や歯周炎を引き起こし、強い痛みや腫れが生じルことがあります。

 

親知らずの前方にある歯はとても大切な奥歯ですが、親知らずの存在のため大きなダメージをおってしまうこともありますので、このような場合には早めの親知らずの抜歯をお勧めします。


 

下顎の親知らずの抜歯では、術中に下顎の中を走行する神経や血管を損傷すると下唇などに感覚異常・麻痺などの後遺症が生じるリスクがあります。(決して高い確率ではないですが)

 

よって通常のレントゲン撮影にてリスクが高いと判断した場合は、さらにCT撮影をおこなって精密に診査・診断します。

 

手術は局所麻酔で行います。症例によりますがおよそ30分ほどで終了します。